永井荷風の原作といわれる「四畳半襖下上がり」を神城辰巳が映画化したもの。同年の多くの映画賞を総なめにした日活ロマンポルノ黎明期を代表する傑作。 1919年、米騒動が頻発。映画の前半は、芸者の袖子(宮下)と新助(江角)の初対面での興奮の様子を中心に、いくつかのエピソードを挟みます。芸者の花江(江沢)が半玉花丸(セリ)に床の準備の仕方を説明すること、芸妓の夕子(岡)と民間人との情事、太鼓打ちのピン助(山家)の座敷での首吊りなど…。これらの物語はすべて異なる日付と時間で起こりますが、ソド子と伸介のやり取りは一晩で起こるという点でユニークです。蚊帳の中で悶える女性の官能的なシーンを約 50 分にわたって鑑賞する価値は十分にあります。挿入される無言の字幕、世相を描いたスチル、そしてナレーションでも呟きでも歌でもないBGM(?)…「時代の映画」として心ゆくまで楽しめる作品です。神代の時代。」
発売日 | 2004-12-01 10:00:13 |
収録時間 | 72 |
シリーズ | — |
ジャンル | 和服・浴衣、成人映画、ハイビジョン |
女優 | 宮下順子、丘ナオミ、絵沢萠子、芹明香、吉野あい、東まみ |
レーベル | — |
品番 | 141nkt061 |
価格 | 3000 |
レビュー
これは私のような一般人がコメントできることではありません。 私が言えるのは、それが来たということだけです…
1917年(大正6年)のロシア革命、翌年勃発した米騒動、そしてシベリア出兵。 さらに翌年の朝鮮万歳事件につながる激動の大正時代、 この映画は、地下室に隠れて一日中愛欲の秘密に浸る男女の関係を描いています。 憲兵が支配する男性優位のナショナリズムが台頭する中、 世界の不謹慎な傾向は関係ありません。 彼がコミュニケーションを促進するために一生懸命働いているのを見るのは、実際にとても新鮮です。 宮下順子と江角英明のコンビは後に田中登監督の『実録安倍定』でも同様の役を演じた。 それは軍国主義を平然と嘲笑する反体制の姿勢にぴったりだ。 大正時代の三工業地帯の隠れた空間を再現したアートも素晴らしい。
私は神代作品をタイムリーに観た世代ではないのですが、avと一緒にレンタルショップで借りて、本来の目的であるavを観ずにこの作品を観た時は、妙な感動を覚えました。 神代の作品は性賛歌といえるシリーズと文学作品といえるシリーズに分かれるような気がするのですが、その仮定が正しければ本作は後者に属するのではないかと思います。 また、神代作品に現在のAVの過酷さを求めないでください。性行為そのものよりも、そこに至るまでのドラマやそこからにじみ出る匂いを楽しんでいただきたいです。
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